象の牙を材料にしたもので、印材としては最高級品です。光沢、重量感に優れ、朱肉との馴染みも良く、印影が鮮明です。使う度に風格がでてきます。

 牛の角を材料にしたもので、ベージュやグレー、白っぽいあめ色をしており、粘り気があり耐久性に優れている美しい印材です。高級素材(上材)は、模様はなく、透明感のある高級感あふれる素材です。中級素材(並材)は、茶色の模様があります。天然ものなので、一本一本その模様は異なっています。

 牛の角を加工し、漆黒に染められた材料で、最も普及した素材です。粘り気があり耐久性に優れています。芯持ち材とそうでないものがありますが、芯持ち材は特に耐久性に優れ、一本の角から一本しか取れないものです。

 中国ヒマラヤ産のシープ(羊)の角を材料としたもので、べっ甲を思わせる透明感のあるあめ色で、天然材ならではの温かみと優しい感覚が心を引きつけます。

 木製の印材としては、古くから使われており広く愛用されています。植物系の印材としては繊維が緻密で、硬度も粘りもあって篆刻(彫刻)に適しています。